僕が彼女を殺しました・・・。


心が千切れるみたいに痛い。

痛くて・・・涙が出そうだ・・・。


俺は涙を堪えるために、ぎゅっと唇を噛締める。






こんな言葉・・・

言いたくなかった。



咲をこれ以上・・・

傷つけたくなかった。




だから俺は、

君からの電話に出なかったんだ。


君に会おうとしなかったんだ。




こうなるって分かってたから・・・。









咲は本当に俺を愛してくれたから。

真っ直ぐ俺を愛してくれたから。



だからもう・・・

君の涙は見たくなかったよ・・・。




俺のせいで泣く君を見たくなかったよ。








本当にごめん・・・

ごめん咲・・・。




ごめんな・・・。

< 101 / 151 >

この作品をシェア

pagetop