僕が彼女を殺しました・・・。
◆第4章
心だけは・・・
しばらく歩いて、俺はコンビニでバンを買った。
それからまた来た道を戻って、家に着いた。
「ただいま・・・。」
そっと言ってみた。
でも、誰の声も返ってこない。
あるのはシンとした空気だけ。
当たり前だけど
やっぱり寂しかった。
すぐにこたつに入って、買って来たパンのかじる。
おかしいな・・・
全然美味しくねぇ。
俺の好きなメロンパンを買ったのに
一人で食べるとこんなに不味いのか・・・。
そう言えば
千里がメロンパン好きだったから
俺も好きになったんだよな。
千里の奴、本当に重度のメロンパン好きで、
何かと言えば、メロンパン、メロンパン、メロンパン・・。
飽きねぇのかよッ!!!ってくらい食ってたな。
本当に上手そうに食うから、
俺まで食いたくなって、いつも一口かじるんだ。
千里と一緒に食べるから、
あんなに美味しく感じたのか・・・・。
ほんとに・・・全然美味しくない。