僕が彼女を殺しました・・・。
俺はいつの間にか、
そのままこたつで眠っていた。
プルルルルル♪
「・・・ん・・んん~・・・。」
俺はケータイの音で目を覚ました。
画面には、俺の嫌いな人の名前。
・・・めんどくせぇ・・・。
シカトしとけばいっか・・・。
ケータイをテーブルの上に置き、
こたつ布団をかぶってまた寝ようとした。
プルルルルル♪
それでもケータイは鳴り止まない。
仕方なく、俺は電話に出た。
「・・・もしもし。」
「浩一くん、今日のこと聞いてるだろ?準備は出来てるか?」
今日のこと?
何だっけ・・・
今日なんかあったっけ?
・・・あ、忘れてた。
今日は、葬式だった・・・。
「すいません。まだ準備できてないんで、少し遅れると思います。」
電話の向こうでは、叔父さんは口元を歪めていただろう。
「・・じゃあ、なるべく急いでくれ。11時からだからな。」
「はい・・。すいません。」
―――プッ
やっと電話は切れた。
朝から嫌な声を聞いて、気分は最悪だった。