僕が彼女を殺しました・・・。
でも時々
自分の存在意味をすごく知りたくなる時があるんだ。
何故かは分からないけど・・・
ここに居る意味を探してしまうんだ・・・。
こんな俺は・・・変なのか?
―――キィッ
車が止まって、俺は目の前の建物を見る。
「着いたぞ。」
ゆっくりと車から降りた。
真っ白な壁・・・
すごく冷たそうだ・・・。
俺は、すぐに寂しい場所だと感じ取った。
「浩一君!!」
「・・・叔父さん・・。」
「待ってたよ。準備とか説明があるから、ちょっと来てくれ。」
「・・・はい。」
本当は、こんな奴に世話になりたくなかった。
通夜のことも、葬式のことも、
全部こいつとは関わらせたくなかった。
でも、
やっぱり俺はまだ餓鬼で、
世話になるしかなかった。
自分が何も出来ないことに、
無性に腹が立つ。
拳を握りながら、
叔父さんの後ろについていく。