僕が彼女を殺しました・・・。


でも時々

自分の存在意味をすごく知りたくなる時があるんだ。


何故かは分からないけど・・・

ここに居る意味を探してしまうんだ・・・。




こんな俺は・・・変なのか?






―――キィッ

車が止まって、俺は目の前の建物を見る。


「着いたぞ。」


ゆっくりと車から降りた。


真っ白な壁・・・

すごく冷たそうだ・・・。


俺は、すぐに寂しい場所だと感じ取った。



「浩一君!!」

「・・・叔父さん・・。」

「待ってたよ。準備とか説明があるから、ちょっと来てくれ。」

「・・・はい。」



本当は、こんな奴に世話になりたくなかった。

通夜のことも、葬式のことも、
全部こいつとは関わらせたくなかった。


でも、

やっぱり俺はまだ餓鬼で、
世話になるしかなかった。



自分が何も出来ないことに、

無性に腹が立つ。





拳を握りながら、
叔父さんの後ろについていく。




< 111 / 151 >

この作品をシェア

pagetop