僕が彼女を殺しました・・・。
それから、葬儀の流れみたいなものを聞いて、
スケジュールみたいなのも聞いた。



11時、葬儀が始まった。



どれだけの人が集まったか分からない。

でも、本当にたくさんの人だった。


千里の大学の友達や高校のときの友達も、

父さんの会社の人も友達も、

お母さんの昔の友達も、


みんなが泣いていた。



鼻をすすり、ハンカチで目を拭く。


その光景は、俺には何だか不思議で、

どうしてみんな泣いてるのか、
全然分からなかった。




俺は葬儀の間、
ただ立っているだけだった。

涙も流さずに、ただ立っているだけ。


そんな俺を周りの人は、
少し冷たい目で見ていた。




でも俺には他の人の事なんてどうでも良くて、早くこんな式終ればいいと思っていた。


式が終わり、埋火葬をする。




千里の棺が・・・入っていく・・・。


「やめろっ!!!」



急に足が動いた。

いつの間にか俺は、棺を抱えていた。



何故か急に、

千里がどこかに行ってしまう気がして・・・

死んでしまう気がして・・・



怖くなった。
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