僕が彼女を殺しました・・・。

「よく耐えたな。」

そう言って、おっさんは俺の肩を肩を抱いた。


「お前は・・・偉いよ。本当に・・・。」









しばらくして、俺は外に出た。


ベンチに横になって、空を見上げる。




あ・・・煙・・・。

あの白い煙が・・・千里なのかな・・・。



煙は、ずっと高く上って雲と一つになる。


そっと手をのばしたけど、
空はすごく高くて

掴みたくても、届かなかった。




千里・・・

俺から離れていくのか・・・?


俺を・・・置いてくのか?





俺の届かないところに

千里がいってしまう・・・


俺を・・・置いていってしまう・・・






掴みたいのに・・・
もう

届かねぇ・・・。








行くな・・・千里。

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