僕が彼女を殺しました・・・。
佐々木は、茶髪で、よく焼けた肌をしていて、カッコいい男だった。
よく笑うし、よく喋って、人懐っこい。
俺とは真逆だった。
俺は真っ黒な髪だし、肌もそんなに焼けてない。
それに、あまり人と関わりたがらない。
そういうのが、俺にとっては面倒なことでしかなかったから。
「身長でかいねぇ~。175㎝くらい?」
「178。」
「俺よりでかいし。何歳?」
「17。」
俺は片言しか喋らなかった。
普通だったら、
これで俺が『話したくない』って言うのが
分かる。
でも佐々木は、それからいくつも質問してきた。
何でこんなに話し掛けてくんだよ・・・
めんどくせぇ。
お前なんかと話したくねぇっつのッ!!
「翔。あんまり浩一いじめないでよ。」
「え?いじめてねぇじゃん。浩一君と楽しく話してんの♪」
楽しくねぇよッッ!!!
「そろそろ行きたいんだけどッ!!!」
「あぁ。悪ぃ悪ぃ。んじゃあな。浩一君もまた会おうなぁ~。」
そう言って、手をひらひらさせて友達のところに戻っていった。