僕が彼女を殺しました・・・。

それからの毎日は、本当に幸せだった。


幸せすぎて、怖かった。



この幸せがいつか壊れるのが・・・

いつか・・・崩れてしまうのが・・・。




あいつはさ、

本当に俺を愛してくれたんだ。


精一杯の愛を俺にくれた。


だから俺もそれに答えようと必死だった。





でも、ほんの一瞬だけ・・・・


どこか違う奴を想ってる千里を見た・・・。




俺じゃあ・・・駄目だったんだ。







初めて体を重ねた日、

お前は泣いてたな・・・。


その涙の訳を・・・

俺は知っていたよ・・・?


必死に隠そうとしても、

俺にはお前の気持ちが見えるんだ。



だから・・・

俺はこの時に心に決めていた。





千里との別れを・・・・。





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