僕が彼女を殺しました・・・。

「そんな俺をいつも・・・気遣ってくれていた・・・。」


「優しい言葉を・・・いつもかけてくれていた・・・。」


「本当は・・ッ・・嬉しかった・・・嬉しかったよ・・・。」


「なのに・・・ウウゥ・・・ッ・・ッ・・・。」


「優一・・・もう一度・・ちゃんと謝らせてくれよ・・・。」


「頼むから・・・。」


「何で・・死んだんだよ・・・優一・・・。」



畳に頭をつけて泣き叫ぶ叔父さんの姿は、

すごく痛々しく、悲しく見えた。


叔父さんの気持ちを俺は、

今まで一度も考えたこと無かった。



ただ、

目の前で起こった事が全てだと信じ、
思い込んでいた。


でも、

見えないところで本当思いがある事を、
俺は今になって知った。




見たものだけしか信じられなかった俺は、

なんて幼かったんだろうと思った。





さっき言った言葉に・・・少し後悔した。


“触るな!!”




・・・・叔父さん・・・ごめん。


泣いてる叔父さんの背中に

心の中で言って、




俺は実家を出た。



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