僕が彼女を殺しました・・・。
次の日―――
重い制服を着て学校に向かった。
ドカッ
後ろから、鞄で背中を叩かれた。
「浩一♪」
「痛ってぇな。朝から元気良すぎだっつの、健!!」
「お前が元気無いだけじゃん♪」
秋元健。
俺の中学からの友達。
見た目は、よく中学3年くらい間違われて、
一緒に居ると、弟だと思われてる。
女みたいな可愛い顔して、身長も160cmしかない。
「浩一、今日暇?」
「特に何もないけど、何?」
「紹介したい奴が居るんだよねぇ~。」
ニヤッと笑って俺の顔を見る健。
またか・・・・。
「また女かよ。」
「あ、バレた?」
こいつは、頼まれると断れないたちで
時々こうやって、女を紹介してくる。
「お前なぁ~、俺は女に興味ないって言ってんだろ。」
「分かってるけど、頼まれちゃってさぁ~。」
「分かってんなら断れよ。」
俺は健の先を歩く。
「・・・・。」
少ししてから、俺は振り返った。
「分かったよ。放課後待っとくから。」
言った途端、健は走って俺のところまで来る。
「浩一、やっぱお前いい奴♪」