僕が彼女を殺しました・・・。
俺、こいつに甘いなぁ~・・・。


そう思いながらも、

喜んでる健を見て、俺も嬉しくなった。





「浩一ってさ、何でモテるのに彼女作らねぇの?」

「興味ないから。」

「絶対ウソだね。」

「何でだよ。」

「ほんとは、めっちゃ好きな奴が居るって感じがする。」

「何だよそれ。意味わかんねぇし。」




少し・・・焦った。

俺、そんな風に見えてたのか?


健に、気付かれるとは思わなかった。


5年も一緒に居れば、

やっぱり分かっちまうのかもな・・・。





そのまま、ぼんやりと1日を過ごした。





放課後―――


俺は約束通り、教室で健を待っていた。




ガラッ

「お待ちぃ~。浩一。」

健と女の子が入ってきた。


そして、近くの椅子に座った。



「こいつが朝言った子。」

「朝倉咲です。」


彼女は、

そう言って軽く頭を下げた。



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