僕が彼女を殺しました・・・。
「こいつずっと浩一と話したいって言っててさ。」

ダンッ


机の下で音がした。


「痛ッ、お前何すんだょ。」

「余計な事言わないでょ・・・。」


彼女の顔は、ほんのり赤かった。






俺は咲に、今まで健に紹介された女の子とは違う何かを感じた。


何かは分からないけど、

何となく、優しい気持ちになれた。




「長瀬君は――」

「浩一でいいよ。」

「え、じゃぁ・・・浩一君。」

「質問してもいい?」

「いいよ。」



「それじゃ、俺は用事があるから行くな。」

「おう。」


健は教室を出て行った。



教室に残された俺らは、

そのままいろんな話をした。


好きなもの、嫌いなもの。

好きな曲、好きな色、好きな季節。




お互いのことをたくさん知った。









俺は、女になんて本当に興味なかった。




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