僕が彼女を殺しました・・・。

2人で並んで歩く。

なんだか少し、違和感を感じた。



俺の左隣りは、あいつの居場所だから。



何だか我慢できなくて、

俺は咲の左側に移動した。



「どうしたの?」

「ううん。何でもないよ。」

そう言って、笑って見せた。




そのままさっきのように、話をした。











「浩一君、送ってくれてありがと。」

「どういたしまして。」

また笑って見せる。

「また・・・明日ね。」

「また明日。」


手をひらひらさせて、
彼女が家に入っていくのを見ていた。







帰り道、ため息が出た。



疲れた・・・・。



楽しかったはずなのに・・・。

ため息なんて・・・・

出るはず無いのに・・・・。




疲れた・・・・。
< 23 / 151 >

この作品をシェア

pagetop