僕が彼女を殺しました・・・。
2人で並んで歩く。
なんだか少し、違和感を感じた。
俺の左隣りは、あいつの居場所だから。
何だか我慢できなくて、
俺は咲の左側に移動した。
「どうしたの?」
「ううん。何でもないよ。」
そう言って、笑って見せた。
そのままさっきのように、話をした。
「浩一君、送ってくれてありがと。」
「どういたしまして。」
また笑って見せる。
「また・・・明日ね。」
「また明日。」
手をひらひらさせて、
彼女が家に入っていくのを見ていた。
帰り道、ため息が出た。
疲れた・・・・。
楽しかったはずなのに・・・。
ため息なんて・・・・
出るはず無いのに・・・・。
疲れた・・・・。