僕が彼女を殺しました・・・。

涙の夜


俺は、信じられないモノを見た。




俺が一番恐れていた・・・千里の姿・・・。









日曜日―――


俺は、いつものように
千里が俺を起こしに来ると思ってた。


いきなり入ってきて、

俺の体を揺すって、


『浩ちゃん、買い物行こ♪』


って言うと思ってた。





でも、千里は来ない。





どうしたんだ・・・?

いつもなら、とっくに起こしに来てる。


何で・・・来ないんだ・・・?




俺は、嫌な予感がして、

飛び起きた。



急いで階段を下りる。






「あら、浩一。おはよう。」

「おはよう母さん。千里は?」

「千里なら――」


「浩ちゃん、これ変じゃない??」

母さんの言葉を、千里が遮った。
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