僕が彼女を殺しました・・・。
目の前には、

白いワンピースを着て、
ほんのりピンクの化粧をしている、千里の姿。




俺はすぐに分かった。

千里がこれから誰に会うのか・・・。



佐々木に会うんだ・・・。







「浩ちゃん、聞いてる?」


「これ変じゃない?」




「・・・知らねぇよ・・・。」


それだけ言って、俺は部屋に戻った。






俺が一番見たくなかった千里の姿。


俺以外の・・・

他の男のために・・・


“女”になった千里・・・・。




やめろよ・・・

そんな姿・・・俺に見せるな。





どんな姿したって・・・

お前は・・・





全然可愛くなんねぇよ。







全然可愛くねぇよ・・・・。
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