僕が彼女を殺しました・・・。
「咲・・・ありがとう。」

俺は、ゆっくり体を離した。


「何かあったら・・・いつでも言ってね。」

少し心配そうに俺を見つめる。






咲は、本当に優しいな・・・。

俺みたいな最低な奴の心配なんてして・・・。



俺・・・お前に・・・

酷い事してるんだぜ・・・?


お前の気持ち・・・

利用してるんだぜ・・・?



本当は・・・

他に好きな奴がいるのに・・・。







だから、

俺のためにそんな顔すんなよ・・・。








「咲・・・・・。」


俺は、咲の手を引っ張った。


そして、

キスをした。




咲は突然で驚いていた。

でも、

そのままゆっくり目を閉じた。




そっと唇が離れる。


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