僕が彼女を殺しました・・・。

まだ近くに咲の顔がある。


耳の先まで真っ赤な顔の咲。

可愛いなぁ。


俺は自然と笑顔になった。

すると咲も、嬉しそうに笑った。




「俺、咲のこと好きだよ。」


「咲は・・・俺のこと嫌い?」


咲は、必死に顔を横に振る。


「あたしは、ずっと前からそう言って欲しかったよ。」


「・・・・・・大好きだよ。」



そう言って、もう一度キスをした。








この時の俺の気持ちに、


偽りはあったのだろうか。

嘘はあったのだろうか。



この時は、

本当に咲を好きだと想っていたと信じたい・・・・。





じゃないと俺は・・・・

本当に最低な男になっちまう・・・。

















< 39 / 151 >

この作品をシェア

pagetop