僕が彼女を殺しました・・・。


この日を最後に、
俺と千里は話をしなくなった。





これでいい。
これで、きっと忘れられる。

忘れられるんだ。






でも、その日から千里はよく外泊をするようになった。



きっと・・・あいつの家に・・・。

考えただけで体が変になりそうだった。




そして・・・

俺はやってはいけない事をした。





千里が居なくて、寂しさを感じた時に

俺も咲に会いに行った。


そして・・・咲を抱いた。






寂しさを紛らわすために。

苦しみを忘れるために。


千里への気持ちを殺すために。



俺は咲を利用した。







咲は俺を素直に愛してくれていたのに。

真っ直ぐ俺だけを愛してくれていたのに。


俺はその気持ちを



自分のために、自分を守るために利用したんだ・・・・。

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