僕が彼女を殺しました・・・。
―――11月14日 



俺は朝から、
ぼんやりと1人で通りを歩いていた。


少し肌寒い、秋。

通りはカップルで溢れていた。



目障りだ。

女と男に溢れたこの光景は
本当に目障りで醜い。

息をするのも嫌なくらい
この場所は居心地悪くて、
吐き気がする。




俺がこんな風に感じるのは、

隣りに大好きな人が居ないからなのかな・・・。





「あの~、今1人?」

女がいきなり目の前に出てきて、俺の足を止めた。

「暇だったら、何処か行かない?」


ナンパ・・・ウザイ。


「暇じゃないんで。」

それだけ言って、女の横を通り抜ける。

「1人なのに?」

女は、懲りずに腕を掴んできた。


俺はめんどくさかったから、

「触んなブス。」

って言ってやった。

「はぁ~!?ちょーウザイんだけどッ!!!」

それから何かいろいろ言ってたみたいだけど、
俺はシカトして歩いていった。




やっぱり・・・帰るかな。


こんなとこ居ても意味ないし。

気分も最悪だし・・・。




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