僕が彼女を殺しました・・・。
「あれ?浩一?」
聞き覚えのある声に、俺は振り返った。
「やっぱ浩一だ♪」
「健・・・。」
「何してんの?こんな所に1人で。」
「お前こそ何してんだよ。」
「あ、俺?友達と遊んでるけど?」
「じゃあ、早くその友達のとこ行けよ。」
「それがさ、おれちょぃ迷子?みたいな・・・。」
「お前は・・・ほんとにアホか・・・。」
「アホだけど何か?」
「ハハ。・・・お前と居るとほんとに笑えてくる。」
「それって誉めてんの?バカにしてんの?」
真面目そうな顔で質問する健が、
また面白くて、俺は腹が痛くなるほど笑った。
「可哀想だからお兄ちゃんが一緒に友達探してやるよ。」
「お前みたいなお兄ちゃんは・・・ちょっと欲しいぞ?」
「(笑)」
やっぱり健は俺の曇った心を、
太陽で照らしてくれる。
こいつが居て、本当によかったと思うよ。
「どんな奴?何人?」
「濃い緑のマフラーしてたり、ボンボンの帽子かぶってたりで、3人。」
「全員男なわけ?」
「うん。」
「色気ねぇな~。」
「うっせぇ。」
この可愛い顔から、
うっせぇって言葉がでるんだもんなぁ~。
すっげぇギャップ在るし。
また、そのギャップが良かったりすんだけどな。
こいつ美形なのに何でモテねんだろ?
「そう言えば、咲とはどうなん?」
「何が?」
「順調?」
「・・・・・・。」
「そこで黙んなよ。」