僕が彼女を殺しました・・・。
「浩一、早く着替えて!あたしは準備出来てるから♪」


そう言って、嬉しそうに階段を降りていく。

その時俺も、顔が笑ってた。



急いで着替えて、階段を降りていく。



「浩一、おはよ。」

「おはよう母さん。」

「父さんは?」

「今日はまだ寝てるわ。昨日遅かったから。」

「そっか。んじゃ、俺千里と出てくるから。」

「いってらっしゃい。気を付けなさいよ。」

「はいはい。おい千里、行くぞ。」

「は~い♪」


二人で家を出た。


「今日はどこ行く気?」

「今日は、通りの新しい店行きたいの♪」

「また服買うのかよ。たくさん持ってるだろうが。」

「全然足りないもん!!女の子は、常に可愛くなくちゃね♪」


千里は、ニカッと笑った。

こいつはいつもこんな笑顔を俺に見せてくれる。
可愛くて、子供っぽくて、優しくて。

本当にこいつの笑顔は、俺の心を癒してくれる。




でも、

この笑顔が俺を不安にもさせるんだ。



他の男が、こいつの笑顔を見たら

きっと千里を好きになる。


だってこんなにいい女何所にも居ないだろ?






もし他の男が千里を好きになったら、

俺は絶対に勝てない・・・。


だって俺は・・・・弟だから・・・・。


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