僕が彼女を殺しました・・・。
「気が付いたかい?」

「ここは・・・。」

「病院だよ。」

「何で・・・。」

「君が暴れて、急に気を失ったんだ。」

「気を失った・・・。」


頭を抑える。



記憶を整理する・・・

雫浜に行って・・・

家に帰って・・・


そしたら・・・・



!!!!!



「千里!!」

「落ち着きなさい。今、君はショックで混乱している。」

「少し体を休めてから、話そう。」

「千里は何所だ!父さんと母さんは何所だ!!」

「浩一君。」

「傍に行かなきゃいけないんだ!」


「俺は傍に居ないといけないんだ!!」



「ここは病院だ。静かにしなさい。」


目の前に居るオッサンは冷静だった。

警察だもんな。


人が死ぬのには慣れてるんだ・・・。





「あんたに何が分かるんだよ。」


「いきなり目の前で血だらけの家族がいて、どうして落ち着けるんだよ!!」





「君には、いろいろと聞かなきゃいけない事がある。まずは、君の体を・・・。」

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