僕が彼女を殺しました・・・。
それで精一杯だった。
今、こうして歩いてるのだけでもしんどくて、
息が詰まりそうだった・・・。
でも、気付かれたくなくて
必死に作り笑いをした。
でも、そんなのあいつに気付かれない分けなくて・・・
「浩一・・・?顔色悪いよ??具合悪いんじゃないの??」
あいつが俺の傍によって来て、俺の顔を心配そうに見る。
止めろよ・・・・。
こんな顔見られたくない。
それに、
こんなに近くに来たら、
もっと辛くなる。
止められなくなる。
お前を抱きしめてしまいそうで・・・怖い。
千里・・・そんな顔すんなよ・・・。
頼むから・・・。
俺は一瞬、目の前に居る千里を抱きしめようとした。
手が千里の肩まで伸びた。
でも、その手は
あいつの肩を掴んだ。
「・・・大丈夫だから。」
それだけ言って、俺は千里の前を歩いた。