僕が彼女を殺しました・・・。

 そんなあいつを、親父も俺も叱らなかった。


 祐樹が優しい奴だと分かってるし、

 何より祐樹を信じたかったから・・・。



 でも、祐樹は本当は叱って欲しかったんだ・・・。

 俺に・・・そんな自分を怒って欲しかったんだよ・・・。



 そんな祐樹の気持ちに俺は・・・
 気付くことが出来なかった・・・。

 


 しばらくして祐樹は、

 付き合ってた女に別れを告げられた。



 


 そして・・・


 その次の日に祐樹は



 自殺したんだ・・・・。






 俺の目の前で・・・・。









 あいつと最後に交わした言葉は、

 今でも覚えてる・・・。




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