丘の上の公園で【完】

これが合図のように、彼女は座っている位置を少しずらし、空いている部分に俺が座る。



2週間前ぐらいから、こうやって話しをする機会が増えた。





『やっぱ無理なんだよな』



「昨日はあたしの知ってる限りでは1番気合いが入ってたから、来ないと思ったのに」



『…俺も、そのつもりだったんだけどな』





少し嘲笑うように発してしまった言葉は、だんだんと消えていくように小さくなっていく。
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