恋*クル〜2nd〜


――なんて、バカなことをしちゃったんだろう……



優しい笑みを浮かべながら、あたしを受け入れようとしている武人を前に、涙がじわりと滲む。



ダメ……、泣いちゃいそう……。



涙を見られたくなくて、あたしは武人の胸に飛び込んでいく。


武人は片方の腕であたしをギュッと抱きしめ、もう片方の手で頭をポンポンと優しく撫でる。

武人の胸に押し当てられたあたしの耳に、ドクンドクンと心臓の鼓動が打ち寄せてきた。



……武人の、心臓の音。

それは正常な動きじゃなくて、驚くくらいに速かった。




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