恋*クル〜2nd〜
高校を卒業してから、初めて三人で集まったその夜は話題が尽きることがなかった。
あたしの重い話が済んだあと、麗と真千子は少しでも気分を晴らそうと自らの恋愛話を始めた。
真千子は、同じ会社の同期の人に片思いしていて。
近々、思いを伝えるつもりだと話した。
そして、麗――。
信一くんが好きな麗の恋愛を、あたしは耳を大きくして聞く。
「実はさ……、彼と付き合っているんだよね」
「えぇっ!?」
麗の告白に、あたしと真千子は同時に声を上げる。
麗が片思いしていた、バイト先の人。
前に聞いたときは麗の片思いだったのに、付き合い始めたなんて。