恋*クル〜2nd〜


高校を卒業してから、初めて三人で集まったその夜は話題が尽きることがなかった。


あたしの重い話が済んだあと、麗と真千子は少しでも気分を晴らそうと自らの恋愛話を始めた。



真千子は、同じ会社の同期の人に片思いしていて。

近々、思いを伝えるつもりだと話した。


そして、麗――。

信一くんが好きな麗の恋愛を、あたしは耳を大きくして聞く。



「実はさ……、彼と付き合っているんだよね」

「えぇっ!?」



麗の告白に、あたしと真千子は同時に声を上げる。


麗が片思いしていた、バイト先の人。

前に聞いたときは麗の片思いだったのに、付き合い始めたなんて。


< 121 / 213 >

この作品をシェア

pagetop