恋*クル〜2nd〜
少しの沈黙のあと、武人が後ろからあたしをキュッと抱きしめてきた。
「……大丈夫?」
耳元で、武人はそう優しく聞いてくる。
落ち着いた低い声に、全身がゾワゾワと逆立つ。
コクリと無言で頷くと、武人はあたしの耳たぶに優しく歯をたてた。
「……っ……」
ゾクリとして、肩を一瞬すくめる。
でも、武人の動きは止まらない。
耳たぶからゆっくりとあたしの首筋へと移動していく、武人の温かい唇。
手際よく、首を隠すようにして伸びたあたしの髪をかきあげ、武人は唇を這わしていく。