恋*クル〜2nd〜
武人の部屋に運んだ、ダンボール箱三つ分のあたしの私物。
律儀にも宅配便の元払いで、あたしの部屋に送り返されてきたのは、市橋くんとのことがバレた二日後だった。
“おまえ、最低だな”
洗面所で嫌悪感あらわにそう言い放った武人は、そのままベッドの中に潜り込んでしまった。
あたしは――……
背中を向けている武人に、謝るべきなのか、今はそっとしておくべきなのか、すごく迷った。
でも、たったひとつだけすぐに出た答えがあった。
あたしは今すぐ、この部屋を出て行くべきだ……って。