恋*クル〜2nd〜
どうして、市橋なんだ?
よりによって、あんなヤツと……
結局、その晩は一睡もできなかった。
朝方、空が少しずつ明るくなり始めたころ。
ジーンズとTシャツに着替えて、近所のコンビニに向かった。
俺の部屋の隅に積まれている、梓の私物が入ったダンボール箱。
直接返しに行けば、梓を責める言葉が次々とあふれ出してきそうで。
すぐ近くに住んでいるのに、宅配便で送り返すことにした。
ダンボール箱、三つ。
梓の部屋から運び出したときは、あんなにも軽かったのに。
コンビニに持って行く時は、
ダンボール箱が手にくい込みそうになるほど、重く感じた。