恋*クル〜2nd〜
「居酒屋で焼酎を飲んだら、記憶が飛んじゃって……。朝、目が覚めたら、自分のベッドに市橋くんと一緒にいて……」
梓の告白に、視線が自然とベッドの方へと向く。
ここで、市橋と――……
「記憶がないの……。何かの間違いだって思った。でも、あたしも市橋くんも服着ていなかったし、それに市橋くんが……」
「もう、いい――」
服を着ていなかった、とか。
そんなこと、赤裸々に話すなよ。
嫌になるくらいに、自然と想像してしまう。
「調子に乗って、酒なんか飲むからだろ……」
頭が、働かない――