恋*クル〜2nd〜
「……バレた!?」
「――うん」
真千子の勤務する会社がお盆休みに入って。
それを機に、あたしの部屋に麗と真千子がまた泊まりに来た。
市橋くんとのことをバレないように。
そう忠告されていたにもかかわらず。
知らずのうちにつけられていたキスマークで、あっさりとバレてしまったことを二人に話した。
「でもさ、別れたわけじゃないんだよね?」
真千子がひどく心配した顔つきで、確かめるようにして訊く。
「うん……たぶん。距離を置こうって言われただけだし……」