恋*クル〜2nd〜


このまま時間が過ぎていって。


ある日突然、武人が、

“梓ちゃーん!”

なんて、何事もなかったかのように来てくれたら。


そんな、都合のいいことをふと考えてしまう。


本当に、そうなればいいのに。

市橋くんとのことは、帳消しにしてくれたらいいのに。


武人の冷たい視線に、胸がズキズキ痛む。

素っ気無い態度に、涙がこぼれそうになる。



すべては、

あたしの自業自得でもあるのに――……



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