恋*クル〜2nd〜
*それから……*
「……大丈夫か?」
「う……っ、うん……っ」
乱れたベッドのうえで、固まったまま、うんうん唸っているあたしに。
武人が“大丈夫か?”と言葉をかけたのは、もうこれで何回目だろ?
痛みはあたしの予想をはるかに超えていて。
行為のあいだじゅう、あたしの涙は留まることを知らなかった。
映画やドラマのように、もっとロマンティックなものだと思っていたのに。
「やっぱり途中で止めておけばよかったのに」
「……そんなのダメだよ」
あたしがあまりにも痛がるから。
武人は何度も“やめようか?”と言ってくれたけれど。
……ここで引いてしまうわけにはいかないって思った。