恋*クル〜2nd〜
あたしたちがバッと勢いよく離れると、莉子がむくっと身体を起こして武人に言う。
「ちょっとパパ? あたしに先にちゅーしなさいよ」
「は、はは……」
あたしそっくりな性格になってしまった莉子に、武人はいつもタジタジだ。
傲慢な態度で唇を突き出す莉子に、武人は軽くキスをする。
でもやっぱり、あたしの娘。
それで納得するはずがない。
「は? なに今のちゅー。ママとしてるのと同じちゅーしてよ!」
「……いや、それはちょっと……。……て言うか、なんで知ってんだよっ!?」