恋*クル〜2nd〜
「メシできたから、テーブルに運んでって言ってるのに」
武人の部屋で、膝を抱え込んで座ったままのあたしに怒り心頭だ。
まるで、手伝いひとつしない亭主関白な夫と、それにイライラしている妻みたい。
「あ、あぁ、ごめん」
立ち上がってキッチンに行き、お皿に盛られた料理に手を伸ばす。
今日はグラタンかぁ……。
あ、しかも、あたしの大好きな唐揚が、おまけ程度にあるっ。
さすが武人。
あたしのことを……
……うん???
「ねぇ、武人……。このピンク色のものは……」