恋*クル〜2nd〜
彼氏を褒められるのは、まるで自分のことのように、とても気分がいい。
……って、そうじゃなくて!
「まさか、その人のことを相談してるの? 信一くんに……」
恐る恐る訊くあたしに、麗は悪びれた様子もなく言った。
「うんっ。男で相談に乗ってくれるのって、信一くんぐらいしかいないしねぇ」
「……あのさ? もし、信一くんが麗のこと好きだったらどうすんのよ」
あたしがそう言うと、一瞬にして場がしんと静まり返る。
でもそれは、ほんの数秒くらいのことで、麗は、突然お腹を抱えて笑い出した。
「ありえなーいっ! 信一くんだよ? 高校生だし、弟みたいなもんじゃない」
「いや、年、ひとつしか違わないし」
「絶対にないってば! あたしと信一くんは姉弟みたいな感じだし」