恋*クル〜2nd〜
高校時代、いつも一緒にいた親友の真千子。
真千子は成績優秀で、有名大学に進学するだろうとばかり思っていたのに。
“あたし、勉強嫌いだし”
その一言で、真千子は就職の道を選んだ。
大卒という学歴よりも、早く就職して、結婚して、幸せな家庭を持つことが夢だったらしく。
進学には何の未練も残さず、一般企業に就職したんだ。
「今度、三人で集まろうよ。土日は真千子も休みだろうから」
部屋に飾られた、卒業式の日に撮った写真を眺めながら麗が提案する。
「そうだねぇ。その時はさ、あたしの部屋に泊まっていく?」
「おっ、いいねぇ~。朝まで騒ごうか」
「うん、楽しみ~」
話がすぐにまとまり、麗は早速、真千子の携帯に誘いのメールを打ち始めた。