恋*クル〜2nd〜
あたしが答えると、麗は呆れたように溜息をついた。
「二年もおあずけってわけか」
「おあずけって……、犬じゃあるまいし」
おどけて言うあたしに、麗は顔をしかめて言い放つ。
「あんたさ、いい加減やらせてあげなよ」
「やっ、やらせてって……! そんな言い方やめてよ」
「彼氏でしょ? もうすぐ二年っていうのに、キス止まりなんてありえないし!」
「……いや、あり得る、と思うけど?」
「あんた、そのうち浮気されるよ?」
う、浮気……っ!?
武人が?
まさか~っ!
それこそあり得ない、と、ヘラヘラ笑うあたしに、麗は口調を強めて言う。
「男ってのはね、吐き出さないと溜まる一方なのよ?」