恋*クル〜2nd〜
そんな些細な仕草を見るだけで、あたしの心臓はトクトクと波打ち始める。
……落ち着け、あたし。
今はドキドキしている場合じゃないでしょ。
「と、とにかくさ。なんで会っていたの?」
コホン、と咳払いしたあとに詰め寄ると、武人は横目であたしを見ながら言い返す。
「おまえは何でここに来たんだよ。何か話があったんじゃないのか?」
「あ……」
そうだった。
悦子さんと一緒だった理由も気になるけれど、まずはあたしがここに来た理由を話さなきゃいけない。