恋*クル〜2nd〜
「わぁ……おいしそう……」
「……梓ちゃん。すっげー棒読みなんだけど」
あぁ。
どうしよう。
どうしようどうしようどうしよう……。
大好きな唐揚を前にしても、あたしの頭のなかはエッチのことでいっぱいだ。
「ねぇ、武人」
「うん?」
箸に唐揚を突き刺し、あたしの口元へと持ってくる武人に問いかける。
「やっぱり、初めての時って、痛い……よね?」
「え……」
武人の右手から、唐揚の刺さった箸がぽろりと落ちる。