恋*クル〜2nd〜
「もうさぁ、過去のことはいいから。とりあえず唐揚食べなよ」
「……うん」
あぁ、だけど……。
考えようによっちゃ、武人の経験は逆にありがたいのかもしれない。
二人そろって初めてですーってなれば、当然、手順なんかも分かんないわけだし。
…………。
…………。
もう、やめよう。
こんなことばっかり考えていたら、頭のなかがおかしくなりそう。
「おっ、おいしそうだなっ」
お弁当を食べていると、後ろからそんな声が聞こえてきて、あたしの真横からニュッと手が伸びてきた。