平凡な恋の話 No.1
第 1 章  男に興味はありません!

入学式の日に・・・

春・・・

桜がきれいに踊りながらおちてゆく・・・

私、春音 美紅(はるね みく)は中学生になりました・・・

普通の中学生になりまし・・・

『みくっ!!あんたのどこが普通の中学生よ!!
 
 この変態少女めっ!!』

『ほえっ!? なによぉ~・・・
 
 まだだけど、私は普通の中学生になる・・・』

『みくが普通なんて、絶対にぜぇ~ったいに無理よ!!』

幼稚園のころからずっと一緒の、坂奇 瑠璃(さかき るり)が

うるさく指摘する・・・。

『ねぇ、みく?
 
 あんたさぁ、羨ましいくらいに良いルックスもってんだからさ

 まともになんなよぉ・・・』


ため息をつかれた・・・。

こういうのは瑠璃だけじゃぁないのさぁ!!

小学校のころからいろんな人に言われてきました・・・

私は、身長152cmという小柄な体してるけど、

みんなが‘いいなぁ~’というくらい足が長くきれいで、

みんなが‘いいなぁ~’というくらい超美人なのだ!!(らしいよ・・・?

しかし、変な性格せいで今まで1回も彼氏ができたことがないの!!

その変な性格とは・・・

そう・・・男に興味がない!!

興味があるのは漫画やアニメのキャラクターだけ・・・

『だから、普通になるっていってるじゃぁないですかいなっ!!』

ほっぺをぷくぅ~とふくらませる私。

普通なんてかんたんだよぉ・・・

だってぇ・・・あれでしょ?

普通ってぇ・・・普通てぇ・・・ 
 
・・・・・・・・・・普通ってなに?

『じゃぁ聞くよ、みく。

 みくが好きな男の子のタイプは?』

瑠璃がぼーっとしだした私のおでこをポンとたたく。

『・・・・・・・。 男に興味はありません。』

真顔できっぱりと答えてしまった私
 
瑠璃はため息をつくと、こう続けてきた

『みく、それじゃ変わらないよ?

 好きなタイプ決めて、‘恋’しなきゃぁ』

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