平凡な恋の話 No.1
『知ってるんなら教える必要ないけど

 とりあえず、2月8日生まれ、O型、14歳です

 よろしくね?』

堂本(弟)先輩はにこっとして椅子に座った

『はい、次は海我くんだよ?』

泉先輩が海我先輩に自己紹介をしろと目で訴える

でも、海我先輩は

『もうしたから、俺はしねぇ』

と言ってあくびをした

『コラァッ!!

 海我ぁ、自己紹介をしろぉ』

古林先輩が怒鳴ると海我先輩は

泉先輩のときとは違い、素直に自己紹介をはじめた

なにかあるな、この2人・・・

なんてねぇ

『俺は2年3組、海我 巧夜だ

 5月27日生まれ、14歳でB型

             以上』

わぁ・・・先輩らしい

今度は‘よろしく’を言うきもなかったな

すっごくムッスリする海我先輩

機嫌悪そう・・・

『新入生さんも

 ホラホラ、自己紹介、自己紹介』

佐藤先輩が私の肩を叩いて

‘立って、立って’と言う

『あぁ・・・

 えっとぉ、私は春音 美紅です

 誕生日は7月17日、B型で、13歳です

 迷惑をかけると思いますが、よろしくお願いします』

自己紹介終了・・・

私はペコリとお辞儀をして椅子に座った

すると、先輩たちが(海我先輩以外)ヒソヒソなにかを

言い出した・・・

あれ?私なんか変なこと言ったかなぁ・・・?

先輩たちをチラチラみてみると、なんかニヤニヤしてる・・・?

なんでっ!?どうしてっ!?

私は思い切って質問してみた・・・

『あ、あのぉ・・・

 どうかしたんですか・・・?』
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