平凡な恋の話 No.1
『起立っ!!きょーつけぇー礼!!』

『おはようございます』

1年3組、担任は女の先生で名前を‘三並’というらしい

瑠璃とは席がちょっと遠いなぁ・・・

あっ、そうだ男の子捜そう

良い男の子・・・良い男の子・・・

お・・・とこの・・・・こ?

『むりぃいいいいいいいいいいいいいいい!!』

『うるさいよぉ、春音さん』

私の変な雄叫びに笑うクラスのみんな

恥ずかしくて、恥ずかしくてもう顔はまっかっか・・・

瑠璃がため息をついているのを横目でみた

私もつられてため息をついたとき

『ねぇ、君さぁ、かわいいねぇ

 オレたちと友達になろうぜぇ』

私の後ろにいた男子たち3人が声をかけてきた

急なことに途惑ってしまう私

こういうときはなんて言えば良いんだろう・・・?

えっとぉ・・・えっとぉ・・・

『えっとぉ・・・

 うん、いいよぉ?』

疑問系になってしまった・・・!!

にもかかわらず、男子たちはヒャッホォ~イと

メチャクチャはしゃいでいた




――学校終了後――

『みくぅ~、かえろぉ』

瑠璃が新品で大きくみえる鞄をもって声をかけてきた

『うん、かえ・・・』

『ちょっとまったぁぁあああ!!』

私の言葉をさえぎってきた、男の声

ちょっとムッとしてしまう

私たちの前には、

メチャクチャ明るい男の先輩?と

ちょっと怖そうなクールな先輩?  

背が高いからとにかく先輩と判断いたします!!

『な、なんですか・・・?』

瑠璃は2人の先輩をみて少し怖がっている感じで

問いかけてみた   勇気あるなぁ・・・
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