あなたの言葉につつまれて・・・ ~いつもそばにはあなたがいた~
「義隆が女性に見惚れるなんて
めったにないことだからなぁ~。」


「あの人、なんか感じがいい。」


比嘉がそうつぶやいた。


「確かに絢香は、美人だけじゃない。
性格がいいというか、とても
人思いのやさしい子。

けど、あの子には忘れられない人がいる。
今でも想い続けてる・・・」


「そうなの?」


「うん・・・ もうこの世には
いないけどね・・・」


前田と比嘉は言葉を失い、
黙り込んでしまった。




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