先生が好きです
彼の腕枕に頭を乗せていた。

彼は私の頭を撫でていた。

「やっと気持ちが通じたな。」

「うん。先生と気持ちが通じた。」

私は先生の胸に抱きついた。

先生の温もりが気持ちいい。

クリスマスに先生に抱かれるのが

最後だと思っていた。

卒業式に抱きしめられた時で

最後だと思っていた。

本当は違った。あの時が始まりだ。

「園子。好きだよ。絶対に離さないから」

「もちろんだよ。先生。」

「先生って。正典と言えよ。」

「呼び捨て。無理だよ。」

「結婚するのにか。夫婦になるのに」

「分かったよ。ま・・さの・・り」と

恥ずかしく胸に顔を埋めた

「可愛いやつ」と抱きしめてくれた。
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