りんごあめみたいな
「…み…?」
ハッ!
考え事で頭がいっぱいで眠りかけてた。
顔を上げて前を向くとそこには中島がたっていた。
「川上大丈夫?」
くすくすって肩を揺らして笑う中島はいつものトマト顔をするかわいい中島だった。
『トマトー♪』
「トマトじゃねえよっ」
良かった、まだ呪文は有効らしい。
「川上お昼過ぎからずっと寝てたよな。」
まだ肩を揺らしながらいう中島。
『えっ!もう放課後なのっ!?』
あたしの問い掛けにますます肩を揺らして時々中島の口から笑い声が漏れる。
『笑いすぎでしょっ』
いくらなんでも笑いすぎな中島にちょっと腹を立てそっぽを向く。
「まーまー、そんな怒らないで。寝顔、かわいかったよ?」
カアっ!
一気に顔が赤くなる。
そんなあたしを見てまた笑い出す中島。