【企】君の手をずっと。
それから数日後、智也はアメリカへ旅立った。
見送りに行った時は、やっぱり泣いてしまった。
『次に会う時には、美月の泣き虫なおってるかな〜?』
って智也に笑われた。
そう言って笑う彼は、今は隣にいない。
寂しいよ、智也。
だけど約束したもんね、また絶対会うって。
あたし、ちゃんと待ってるから。
まだ、スタートラインに立ったばっかりだもんね。
ここから始まる、新しい道。
智也が帰ってくる時には、あたしも負けないくらい成長してなきゃね。