キスに恋して…2
「ワリイ…」


車は後ろを向いたまま、まだ斜めに滑っている


道路の左側はガードレールもなく何本もの杉の木があった


クルッ


車が進行方向に戻って止まった


「大丈夫だったか?」


「うん…まあ…」


実は初めての事にかなりビビっていた私


「ちょっとチェーン付けるからお前、乗ってろよ」


彼は後ろのトランクから、ジャッキとチェーンを出した


手慣れた感じ






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